ロードバイクで気温が下がってくると、出番が増えるウェアの一つがジレ、いわゆるベストです。
今年も最近では、夜明け前の朝の冷え込みの影響で、私自身も着用し始めています。
ベストは胸やお腹を走行風から守ることができ、暑くなれば簡単に脱げる。コンパクトに収納できることもあり、春や秋、少し肌寒い季節には定番ともいえるウェアです。
今年も最近では、夜明け前の朝の冷え込みの影響で、私自身も着用し始めています。
ベストは胸やお腹を走行風から守ることができ、暑くなれば簡単に脱げる。コンパクトに収納できることもあり、春や秋、少し肌寒い季節には定番ともいえるウェアです。
ただ最近、GCNの動画で非常に興味深い話を見かけました。それは、寒い季節に身体を暖かく保ちたいのであれば、体幹をジレで暖めるよりも、腕や脚を暖めたほうがよいのではないか、という考え方です。
さらに興味深いのは、単なる体感だけではなく、GCNの動画内でCOREの深部体温センサーを使用し、涼しい季節を想定したさまざまなウェアの組み合わせを試したうえで、この考えに至ったという点です。
今回は、GCNで紹介されていたこの少し意外な考え方と、自分自身がロードバイクに乗っていて感じてきたことを合わせながら、ジレというウェアと寒さの感じ方について改めて考えてみます。
ただしこれはすでに結論が出ている話ではないということです。GCN動画内でも本人は「自分の理論」として話しており、GCNの同僚もまだほとんど納得していない、と語っています。あくまで今後考えていく価値のある一つの考え方、という前提で見ていきます。

ただしこれはすでに結論が出ている話ではないということです。GCN動画内でも本人は「自分の理論」として話しており、GCNの同僚もまだほとんど納得していない、と語っています。あくまで今後考えていく価値のある一つの考え方、という前提で見ていきます。

▶体幹を暖めると、逆に身体が寒くなる?
GCNの動画では、涼しい季節のライドを想定して、COREの深部体温センサーを使いながら、いくつかのウェアの組み合わせを比較したと話しています。
そこで語られていたのが、非常に興味深い内容です。
一般的には、寒くなればまず体幹を暖めようと考えます。腕や脚よりも、胸や腹、背中といった身体の中心部分をしっかり保温する。まず体幹を冷やさない、という考えで、ジレというウェアも、まさにこの考え方に沿ったものです。
一般的には、寒くなればまず体幹を暖めようと考えます。腕や脚よりも、胸や腹、背中といった身体の中心部分をしっかり保温する。まず体幹を冷やさない、という考えで、ジレというウェアも、まさにこの考え方に沿ったものです。
ところが実際に比較してみると、腕や脚よりも体幹に多く着込む一般的な着方のほうが、その逆、つまり体幹は薄着にして腕や脚を暖める着方よりも、身体が寒くなったと話しています。
これは少し意外な結果です。寒いのであれば、身体の中心を暖めたほうが暖かくなる。普通に考えればそう思います。
しかし、自転車のように運動によって大量の熱を生み出しながら走るスポーツでは、どうやらそれほど単純ではないようです。
▶なぜ体幹を薄着にしたほうが暖かくなるのか
ではなぜ、体幹をしっかり保温する一般的な着方よりも、体幹は薄着にして腕や脚を暖める着方のほうが、身体を暖かく保つことができたのでしょうか。
GCNでは、その理由の一つとして、 体幹は身体の熱を調節するうえで重要な場所であり、同時に多くの熱を生み出す場所でもある と説明しています。
つまり、寒いからといって体幹をジレでしっかり覆ってしまうと、確かに着た直後は暖かく感じます。しかし走り始めて身体が熱を作るようになると、今度はその熱を外へ逃がす必要があります。
すると、ジレで覆われた体幹には熱がこもり、暑くなって汗もかきやすくなります。その一方で、腕や脚は走行風を受け続けるため、冷たい、あるいは涼しい状態のままです。
つまり、 体幹は暑いのに、腕や脚は寒いという状態になります。
GCNのテストでは、このように体幹を重点的に保温する着方よりも、逆に体幹への着込みを減らし、腕や脚を暖めたほうが 身体を暖かく保てた としています。
つまり、体幹は必要以上に覆わず、ある程度熱を逃がせるようにする。その代わり、アームウォーマーやレッグウォーマーを使って腕や脚を暖める。
こうすることで、体幹に熱をこもらせすぎることなく、走行風で冷えやすい腕や脚、そして筋肉を暖かく保つことができます。
GCNのテストでは、従来の「まず体幹を暖める」という着方よりも、 こうした着方のほうが結果として身体を暖かく保てた ということです。
サイクリストなら、胸や背中は暑いのに、腕や脚だけは寒い。そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。私自身も、この感覚にはかなり心当たりがあります。
▶ジレの運用と推測
私も寒い時期にはジレを使います。ただ実際に走り始めると、すぐに暑くなって脱いでしまうことがあります。
家を出た直後は少し肌寒くジレを着て走りだします。ところが5分、10分と走り、ある程度身体が暖まってくると、今度は胸や背中が暑くなってきます。そして結局、ジレを脱ぐことになります。
一方で、そのとき腕や脚まで暖かくなっているかというと、必ずしもそうではありません。体幹は暑いのに、腕は冷たい。脚も風に当たり続けて少し寒い。このような状態は、確かによくあります。
これまでは単純に、「体幹は暑いけれど、腕や脚は風に当たっているから仕方がない」くらいに考えていました。しかしGCNの話を聞くと、そもそものウェアの組み合わせを逆に考えたほうがよいのではないか、と思えてきます。実際に自分が寒さを感じる場面を振り返ってみても、体幹が寒くてつらいというより、腕や脚、手先などの冷えが気になることのほうが多いからです。
ここからはGCNのテストそのものではなく、私自身の経験から考える部分ですが、腕や脚、特に手足の冷えが、身体の「寒い」という感覚にかなり大きく影響しているのではないかと思っています。
手足は温度変化を感じやすい場所です。そこが冷えていれば、体幹は十分に暖まっていても、身体としてはまだ「寒い」と感じる。
すると身体は、さらに熱を作ったり、熱を逃がさない方向へ働こうとする。しかしジレを着ていれば、すでに暖かい体幹からは熱を逃がしにくい。結果として、 腕や脚と体幹との温度差が、より大きくなってしまうのではないか と考えています。
これによって、 腕や脚は寒いのに、体幹では暑さによって汗をかいてしまう。また身体が熱を逃がさない方向へ働けば、末端への血流が抑えられ、腕や脚の冷えをさらに強くしてしまう可能性もあるのではないか、ということです。
もちろん汗をかけば、その後にペースが落ちたり下りに入ったりしたとき、今度は濡れたウェアによって身体が冷えやすくなります。これが、体幹を暖めているはずなのに、逆の着方よりも「寒くなる」という結果につながる可能性もあるのではないでしょうか。
逆に、アームウォーマーやレッグウォーマーで腕や脚を暖め、体幹は必要以上に覆わない。そうすれば、冷えやすい場所を暖めながら、体幹からは余分な熱を逃がすことができます。
今年のツール・ド・フランスでは、暑さ対策として手や前腕を冷やす方法も使われていました。もちろん今回の話とまったく同じ仕組みとは限りませんが、 暑いときには末端側を冷やす。それなら寒いときには逆に、末端側を暖める。 そんな考え方も面白いのではないかと思います。
「胸や背中は暑いのに、腕や脚は寒い」という経験は実際によくあります。そう考えると、寒いから体幹をさらに暖めるのではなく、 まず冷えている腕や脚を暖めてみる。
一度そんな着方を試してみる価値はあるのかもしれません。
▶ジレの運用を考える
ここは非常に重要です。今回の話は、「ジレは絶対に使うべきではない」というものではありません。
GCNの動画でも、この考え方はまだ議論の余地があるものとして紹介されています。実際、話している本人も、自分の考えにGCNの同僚をまだほとんど納得させられていない、と話しています。
また、ジレにはジレならではの大きなメリットがあります。例えば走り始めで身体がまだ暖まっていないときや、長い下り、強い風を受ける場面では、胸やお腹への走行風を簡単に遮ることができます。薄くて携帯性に優れ、必要なときだけサッと着られるのも非常に便利です。
ですので、ジレ自体がまったく不要であったり、悪いウェアだという話ではありません。
ただ、今回の話を聞いて改めて考えさせられるのは、 「寒い=まず体幹を暖める」という考え方が、本当にいつでも正しいのかということです。
▶まとめ:寒い季節のウェア選びを少し違う視点から考える
ジレは軽く、携帯性にすぐれ、それでいて必要なときにすぐ使える。ロードバイク用ウェアとして非常に便利なのは間違いありません。
ただ今回の話を知って、私自身は「寒いならまず体幹を暖める」という考え方を少し見直してみてもいいのではないかと思いました。
実際、ジレを着ても走り始めればすぐ暑くなり、脱いでしまうことはよくあります。逆に身体は軽く汗をかくくらいまで暖まっていても、腕や脚には冷たさを感じる。これは先日の早朝ライドでも実際に感じたことです。
それなら最初から体幹を必要以上に覆わず、冷えやすい腕や脚を優先して暖めたほうが快適性があがることも十分に考えられます。
もちろん、これがすべての人、すべての状況で正解だとは思いません。GCN自身もまだ議論の余地があるとしている考え方です。
それでも、これまで何となく当たり前に使ってきたジレを、「本当にこの場面で必要なのか?」と一度考えてみる価値はありそうです。
私自身もこれから寒くなる季節に、ジレを着る場合と、体幹は薄着にしてアームウォーマーやレッグウォーマーを使う場合で、実際にどのような違いを感じるのか試してみようと思います。
もしかすると、寒い季節のウェア選びは「どれだけ暖かくするか」よりも、どこを暖めるかのほうが重要なのかもしれません。
ジレに関しては 8:07~です。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
コメント