今や自動車にとって、ドライブレコーダーは必須とも言える装備になりました。万が一の事故やトラブルに備え、走行中の映像を記録しておくことは、今ではごく当たり前の安全対策の一つとなっています。
一方、自転車ではどうかというと、ロードバイクでもドラレコを取り付けている方はいるものの、自動車ほど普及している印象はありません。
私自身、以前からロードバイクにもドラレコがあったほうが良いのではないかと考えていました。しかし、いざ取り付けるとなると、カメラの大きさや重量、録画時間、雨への対応など、気になることも多く、なかなか購入には至りませんでした。
そんな中、先日訪れた展示会で、ちょうど良さそうな製品に出会いました。
今回購入したのは、AKEEYOのポータブルドライブレコーダー「AKY-710Lite」です。
今回は、なぜロードバイクにドラレコを導入しようと思ったのか、そして数ある製品の中からAKY-710Liteを選んだ理由について紹介したいと思います。
▶ なぜロードバイクにドラレコを導入するのか
まず、そもそもなぜロードバイクにドラレコが必要だと考えたのか、その理由からお話ししたいと思います。
私自身、これまで長年ロードバイクで実走を続けていますが、幸いなことに自動車との接触事故を経験したことはありません。
とはいえ、どれだけ注意して走っていても、事故の可能性を完全になくすことはできません。特に公道では、自分自身がどれだけ気を付けていても、相手の行動まですべてコントロールできるわけではありません。
そこで気になるのが、万が一事故が起きた際の記録です。
最近では自動車にもドラレコが普及しているため、事故の状況が相手の車両に記録されている可能性はあります。しかし、その映像を必ずこちらが確認できるとは限りません。
そもそも、相手のドラレコが事故の状況を十分に記録しているとも限りませんし、映像を入手できるかどうかも分かりません。
そう考えると、相手の記録だけに頼るのではなく、自分自身でも映像を残しておくことが重要だと思います。
万が一の際に、自分の身を守るための客観的な記録を持っていること。それが今回ドラレコを導入しようと考えた大きな理由の一つです。
また、もう一つ考えていることがあります。
それは、自転車にもドラレコを取り付けているという認知が広がることです。
自動車ではドラレコの普及によって、運転中の行動が記録されているという意識を持つ方も増えていると思います。自転車についても、ドラレコを装着していることが一般的に認知されるようになれば、それが危険な運転を抑制するきっかけになるかもしれません。
そうした意味でも、ドラレコの導入は一つの自己防衛になるのではないかと考えています。
▶ 展示会で出会ったAKY-710Lite
以前からドラレコには興味があったものの、実際にどの製品が良いのかはなかなか決められずにいました。
そんな中、展示会で国内販売元のTANAXが取り扱うAKEEYOのドラレコを見る機会がありました。
展示会の良いところは、実物を確認できるだけでなく、担当者から直接詳しい話を聞けることです。
今回も製品の大きさや形状を確認しながら、実際の撮影映像や性能について説明を受けることができました。
そこで興味を持ったのが、AKY-710Liteというモデルです。
主な仕様は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | AKEEYO AKY-710Lite |
| 国内販売元 | TANAX |
| 価格 | 9,999円(税込) |
| 重量 | 約101g |
| 防水・防塵性能 | IP66 |
| 最大録画解像度 | 2K |
| バッテリー容量 | 1,800mAh |
比較的コンパクトな本体に、ドラレコとして必要な機能がまとめられています。
価格も税込9,999円と、導入のハードルがそれほど高くないところは魅力的です。
ただし、今回私が特に重視したのは、画質や価格だけではありません。
購入の大きな決め手となったのは、防水・防塵性能と録画時間の長さでした。

メーカー公称重量は本体のみで101gですが、付属のマウント類を含めて実際に計測したところ、145gでした。
CATEYEのVOLT400 NEOが本体のみで約143gなので、マウント込みでも一般的な充電式フロントライトと同程度の重量です。
CATEYEのVOLT400 NEOが本体のみで約143gなので、マウント込みでも一般的な充電式フロントライトと同程度の重量です。
ロードバイクに新たな装備を追加することを考えると、重量も気になるところですが、この程度であればそれほど大きな負担にはならないと思います。
▶ 雨や汚れに強いこと
ロードバイクに取り付ける以上、まず気になるのが雨への対応です。
自動車の車内に設置するドラレコとは違い、ロードバイクではカメラ本体が常に外気にさらされることになります。
雨の中を走ることもあれば、濡れた路面から水が跳ねることもあります。さらに、走行中の砂ホコリや汚れなども考える必要があります。
そのため、私としては防水・防塵性能がしっかりしていることが、製品選びの重要な条件でした。
今回のAKY-710Liteは、IP66の防水・防塵性能を備えています。
展示会では、泥水のある水たまりを走行した際の映像も見せてもらいました。こうした屋外での使用を想定した製品であるという点は、安心材料の一つになりました。
実際に使ううえでは、雨の中でも特別な対策をせずに使用できることが理想です。
もちろん、取り付け位置や使用環境によっても条件は変わると思いますが、少なくとも防水・防塵性能を重視して選んだ製品であることは間違いありません。
▶ 録画時間
もう一つ、非常に重要だと考えていたのが録画時間です。
アクションカメラをドラレコ代わりに使用する方法もありますが、以前の製品では、内蔵バッテリーだけでは2〜3時間程度しか撮影できないものもありました。
ちょっとしたライドならそれでも十分かもしれませんが、ロードバイクで長距離を走るとなると、少々物足りません。
もちろん、外付けのモバイルバッテリーを使用すれば録画時間を延ばすことはできる製品もあります。しかし、ただでさえハンドル周辺にサイクルコンピューターやライトなどを取り付けているロードバイクに、さらに外付けバッテリーやケーブルを増やすのは、少々野暮ったいと感じます。
できれば、カメラ本体のバッテリーだけで長時間録画できることが理想です。
展示会では、担当者から最高画質でも4時間程度の録画が可能という説明を受けました。
4時間も録画できれば、普段のライドの多くはカバーできます。これなら十分に実用的ではないかと思いました。
さらに、購入後に取扱説明書を確認してみると、録画設定によってバッテリー持続時間が異なることも分かりました。
| 録画設定 | Wi-Fiオン | Wi-Fiオフ |
|---|---|---|
| 1080P / 30fps | 約5時間 | 約7.5時間 |
| 2K / 30fps | 約4.5時間 | 約7時間 |
※取扱説明書に記載された公称値です。
特に注目したいのは、2K/30fpsでもWi-Fiをオフにすれば約7時間という点です。
7時間も録画できるのであれば、かなり長めのライドでも対応できそうです。私としては4時間程度でも十分だと考えて購入したため、この数値はうれしいところです。
ただし、これはあくまでも取扱説明書に記載された数値です。実際の録画時間がどの程度になるのかは、今後使いながら確認していきたいと思います。
また、ドラレコを選ぶうえでは、録画時間と画質のバランスも重要だと考えています。
いくら高画質でも、録画時間が短くて肝心な場面を記録できなければ意味がありません。反対に、長時間録画できたとしても、映像が不鮮明で必要な情報を確認できなければ、これもまたドラレコとして十分な役割を果たせません。
単に高画質であることや、長時間録画できることだけではなく、その両方をどの程度の水準で両立できるか。ここがドラレコを選ぶうえで大切なポイントだと思います。
▶ 夜間や明け方の画質
ドラレコの画質については、単に高画質であれば良いというものでもないと思っています。
例えば、日中の明るい環境であれば、比較的安価なカメラでもそれなりに映像を記録することができます。
しかし、問題は暗い環境です。
事故の状況を記録するという目的で考えれば、車が映っているだけではなく、必要に応じてナンバープレートなども確認できることが望ましいです。
展示会では、このAKY-710Liteについて、夜間でもナンバープレートを読み取れるという説明を受けました。
もちろん、非常に鮮明な映像というわけではないようですが、通常の状況であればナンバープレートを読み取れる程度には撮影できるとのことでした。
この点も、購入を決めるうえでの理由の一つになりました。
もっとも、私自身は真夜中にロードバイクで走ることはほとんどありません。基本的には日が昇っている時間帯のライドが中心です。
それでも、早朝のまだ薄暗い時間帯に走ることはあります。特に季節によっては、走り始めの時間帯に十分な明るさがないこともあります。
そうした環境でも、どの程度の映像を記録できるのかは気になるところです。
このあたりは、実際に使用してみなければ分からない部分も多いため、今後の検証項目にしたいと思っています。
▶ 今後の課題
さて、今回ドラレコを購入したわけですが、一つ考えなければならないことがあります。
それが、ロードバイクへの取り付け方法です。
現在私が使用しているロードバイクには、一体型エアロハンドルの中でも、特に上面が薄く扁平な形状をしたHYPERハンドルバーを装着しています。
一般的な丸パイプのハンドルであれば、バンド式のマウントなどを使って比較的簡単に取り付けられる製品も多いのですが、エアロ形状が強くなればなるほど、取り付けられる場所や方法が限られてきます。
特に最近の一体型エアロハンドルは、専用のサイクルコンピューターマウントを使用するものも多く、一般的なハンドル用マウントをそのまま流用できないケースもあります。
幸い、AKY-710Liteは回転式のクイックリリースマウントに対応しているため、取り付け方法を工夫する余地はありそうです。
ただ、現在使用しているサイクルコンピューターとの位置関係も考えなければなりません。
サイクルコンピューターを別の場所に移動するのか、それともドラレコを別の位置に取り付けるのか。場合によってはマウントそのものを変更する必要があるかもしれません。
また、取り付けることができればそれで良いというわけでもありません。
走行中の振動でカメラが動かないか、撮影方向を適切に確保できるか、そして普段のサイクルコンピューターの操作や視認性に影響がないか、といった点も考えたいところです。
このあたりは、実際に取り付けながら検討していこうと思います。
▶ まとめ ロードバイクにもドラレコという選択肢
ロードバイクの安全装備といえば、まず思い浮かぶのはヘルメットやライトです。しかし最近では、それ以外にも、自分の身を守るためのさまざまな装備が登場しています。
例えばデイライト、日中でも前後のライトを点灯させることで周囲からの視認性を高めたり、リアビューレーダーによって後方から接近する車両の存在を把握したりと、安全のためにできることは以前よりも増えてきました。
そして、そこに加わる選択肢の一つがドラレコではないかと思います。
ライトやレーダーとは役割が異なりますが、万が一の際に客観的な記録を残せるということは、自分の身を守るうえで大きな意味があります。
さらに、私が期待しているのは、ドラレコそのものの普及だけではありません。
自動車にドラレコが普及したように、ロードバイクをはじめとした自転車にもドラレコを取り付ける人が増え、「自転車も走行中の映像を記録している」という認識が広がることです。
そうした認識が一般的になれば、自転車に対する危険な運転を思いとどまるきっかけにもなるかもしれません。
また、映像を記録しているということは、自分自身の運転も記録されているということです。ドラレコの普及が、自転車に乗る側にとっても、安全運転への意識を高めるきっかけになれば良いと思います。
ただし、安全な交通環境をつくるために大切なのは、ドラレコなどの装備だけではありません。
自転車も自動車も、同じ道路を利用する以上、それぞれが交通ルールを守ることはもちろん、お互いの立場を理解し、思いやりを持って運転することが何よりも大切だと思います。
どちらか一方だけが気を付けるのではなく、お互いが相手の安全を考えて行動すること。それが、事故やトラブルを減らすことにつながるのではないかと考えています。
今回のドラレコ導入が、そうした安全意識について改めて考えるきっかけにもなればと思っています。
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