整備不良・不十分事例のご紹介と、ロードバイクの点検整備

先日のセミナーのお話でもありましたが、ご自身で整備を行うこともまたロードバイクを楽しむ、ということでは楽しいことだとは思います。
自分の乗り方に合わせた特殊なセッティングを出すということなんかは、そこら辺の自転車屋さんよりもよっぽどきれいに仕上げてあるものも見かけることがあります。

とは言っても逆にここは要調整ですネ。そんな部分も見かけることがあります。
たとえ自分で組んでいなかったとしても、、、デス。

今回は自分で整備ができる、できない、、、そういうことではなくもっと基本的なところのお話です。
ということで今回は前回の引き続きで、当店でも見かけた整備不良・不十分事例と、シマノのテクニカルサポート事例を例に上げていきたいと思います。

※尚前回も記事内に書きましたが、ご自身で整備をされることも悪いことではありませんし、趣味として楽しむということももちろんあるとは思います。しかしイベントやレースの前なんかはやはりプロに確認、という意味でも点検整備に出されることをお勧めいたします。

早速本題へ




①圧倒的に多い変速不良

これはシマノのテクニカルサポートの例でもぶっちぎりに多かったものです。
当店でも少ない例ではありません。

変速不良の原因として多い順に言うと、、、
1.調整不足
2.劣化等のケーブル、各所パーツトラブルが原因
3.その他の要因
(ハンガー、互換性、組み付け方の問題等)
こんな順番です

変速しないというトラブルは気が付きやすいですが、
・なんだかいつもよりも変速が遅い気がする、
・なんだかいつもと比べて変な音がする気が、、、
こんなところも実は不調がおきていることが意外と多いものです。

基本的に正常な変速というと、
「パチっと操作をするとパチっと変わる」基本中の基本です。
これがちょっとレバーを強めに押さないと変速しないとか(この自転車はオレっちが乗らないと具合が悪いんだぜ←整備不良と言います、、、とか(笑)、シフトアップ・シフトダウンの時にもたつく、ジャラつく、こういった時は少し調整をしてあげたら具合が良くなることが多いです。

各グレードによって引きの重さや動きには差が出てきくるので、新品の状態、購入してすぐの調子良さ、またオーバーホールや整備に出した後の感じ、こんなことをしっかりと覚えておくといいと思います。


②ブレーキ調整

むしろシマノがテクニカルサポートを出しているレース会場なんかでブレーキ調整が必要になるということ自体が少々信じられない自体です(;´∀`)...チョット...
レース会場でなんでブレーキの調整、、、(´ε`;)ウーン…突発的と言うには少々件数が多すぎるような気が、、、

こういったことはしっかりと前もって行なっておくものだと思っているのはワタクシだけではないと信じております。。。

当店でよく見る事例としてはシューの調整が甘いものをよく見かけます。
確かに角度なんかがかなり自由に変わるあの構造は便利といえば便利なのですが、逆に言えば調整が少々しづらいということもわからなくはありません。
あとは最近のごっついフレーム中は調整が影になって見づらいというところもあるのかもしれません。


③タイヤ・チューブ


レース前は奮発していいタイヤを!ということも全然ありだと思いますし、少しでも減っていたり、ダメージが確認できたら新しいものを使うというのはリスク回避のためにもありだと思います。

※レース直前の交換は新品のタイヤは滑りやすいものもあるのでお勧めはしません。
 表面を一通り使い終えたぐらいのいい状態のものがいいですネ。

タイヤ・チューブはいちばん大切なパーツというのは当ブログをお読みいただいている方にはご理解を頂いていると思いますが、「しつけーよ」と言われても再度書かせていただきますのでご了承をお願い致します。m(_ _)m

路面との唯一の設置点であるタイヤは最重要パーツです。
DURAにしても、ドグマでも、ライトウエイトでも、油圧ディスクでも、、、タイヤが駄目ならロードバイクは走れませんし、止まりません。
何よりも大切なパーツデス。
高いタイヤで扁平しても、傷が多少入ってもケチって使うのであればグレードを落としてでもいい状態のタイヤを使うことをお勧めいたします。


④各所のガタ


これも実は結構多いです。

ヘッドパーツ、ハブベアリングこの2箇所がツートップです。
ハブなんかだと何故か多いのはフロントハブです。

リアほど構造が複雑ではないのでいじりやすいということがあるのかもしれません。

ヘッドパーツもハブもガタがあるまま乗っていると機材を壊してしまうことにあります。
少々高い勉強代です。。。(´∀`;)

ガタというものは実際に体感してみるとすぐに異常がわかるようになりますが、それが異常なものなのか、異常なものでないのか、、、そのあたりの塩梅が難しいようです。

あとはもっと細かいところまで行くと細かいガタなんかはちょっとやちょっといじったぐらいではわからないレベルの微細なガタと言うものもあります。
というのも通常の使用では気が付かないぐらいのものでもレースやクローズドコースなんかは普段よりも負荷がかかる場合があります。そんな時に浮き出てくるような微細なガタなんかもありますネ。



こういったことは常々記事の中には書かせていただいておりますが、何も”自分で全て整備をしっかりとしましょう!”ということではありません。

ワタクシが個人的に思うところとするとまずいちばん大切なところは、「なんか変だ!」「あれっ?」と気がつける様になることがまず初めの一歩だと思います。
そして変だということに気が付かない、気がつけない、自信がない場合はやはり定期的にショップへ持っていって健康診断的なことをしてもらうということが大切だと思います。

気がついていたのになぁなぁにして先延ばしに、、、と言うのは一番良くありませんヨ。

ショップに出してもどこも具合が悪くなければお金なんて対してかからないはずです。・・・お店によって差はあるかもですが。。。

また誤解を招きやすいところではありますが、どこも悪くないのに自転車屋さんに持っていったら勝手に修理されてお金を取られた。。。こんなコトは非常によく聞くお話です。

消費者からしたら「どこも悪いところがないのに。。。」という思いが強いと思います。

しかしですヨ。。。どこのショップということではありませんし、そんな意味のないことをして、またしなくても請求してくる悪徳ショップがあるかどうかはわかりませんが、簡単に悪く考えるのではなくて逆に考えてみます。

実は「悪いところがあるにに気がついていなかった」だけかもしれません。
そんなことはよくあることです。
すべての不調に気がつくのはなかなか難しいものです。

たとえば代表的なところ取ると今回も最初の方に書きましたが、微細なガタであったり、ホイールのフレ、微細な変速不良、こんなものは特に気が付きにくい場合が多いですネ。症状が軽い状態であれば比較的に短時間でいい状態に戻すことができます。下手したら数10秒もかからずに直せてしまうこともありますネ。

しかし逆にそのまま放置し続けてひどい状態だときちんと動作させるのに長い時間がかかったり下手したらもう修復不能でパーツが死んでしまっていることもありますし、場合によっては大怪我をおってしまうようなことになることもありえます。
それこそ怪我をしてしまったら、高い買い物どころのお話ではありませんネ。

そんな危険に対する対応をしてくれていたとしても、この業界まだまだ職人さんのような少々怖そうな店主であったり、なかなか癖の強い店員さんなんかも多くいますネ(´∀`;)
「おらぁに任せときゃぁいいんだよっ!黙って金払えや!」ってのはよく聞くお話です。。。
もう少しコミュニケーションをとって言い方とか、、、という感じがしないことはありませんが。。(; ̄▽ ̄)ハハハ...


ロードバイクを始めとするスポーツ自転車は整備は必須ということです。

シマノのマニュアル、販売店向けのディーラーマニュアルではありません。一般消費者向けのユーザーマニュアルにも必ず記載があります。
「乗車前には点検をして下さい」ということです。

各ユーザーマニュアル「乗車前の日常点検項目」からの抜粋です。

ディレイラー
・変速はスムーズに行なえますか?
・取付け部にガタツキはありませんか?
・リンク部のガタツキが大きくなっていませんか?
・ディレイラーから普段と異なる音はしませんか?
・プーリー部のガタつきが大きくなっていませんか。
・ディレイラーからふだんと異なる音はしませんか。
・チェーンに目立った損傷はありませんか。

ブレーキ
・前後のブレーキは正しく作動しますか。
・ブレーキケーブルはサビ、ほつれあるいはひび割れがありませんか。
・ブレーキシューは溝まで摩耗していませんか。
・ふだんと異なる音はしませんか。

コントロールレバー
・前後のブレーキは正しく作動しますか。
・変速はスムーズに行えますか。
・レバーはハンドルにしっかり取付いていますか。
・操作時にふだんと異なる音はしませんか。

クランク
・クランクに亀裂はありませんか。
・締結部にガタおよび緩みはありませんか。
・ベアリング部にガタつきはありませんか。
・ふだんと異なる音はしませんか。
・バッテリーの残量は十分にありますか。
・サイクルコンピューターにパワーやケイデンスは正常に表示されていますか。
・アウターキャップはしっかり取付けられていますか。
・ゼロオフセット設定はおこないましたか。

ホイール
・スポークの折れやゆるみがありませんか
・割れはありませんか、キズ、リム面のへこみ
・車輪は固定されていますか
・ブレーキシューの表面に金属片等が付着していませんか
・車輪の回転は重たくないですか
・車輪から異音はしませんか

ざっと抜粋してもこれだけあります。
こんなところ全く確認したことがない方も多いのではないでしょうか。
しかしこれって安全に走る上で大切なことでありからこそ、シマノもわざわざユーザーマニュアルに記載している内容です。
これがディーラーマニュアルではなくてユーザーマニュアルに記載があるということは、ユーザーはこういったところを確認する必要があるということです。

理想は全てを毎回ということかもしれませんが、少々大変かもしれません。定期的にでもざっと点検するクセを付けておくといいと思います。
まずは点検すること、自分で異常、異変を感じ取れるようになること、異常を放置しないことはとても大切なことだと思いますヨ(≧∇≦)b

ということでこの寒さ、路面の凍結等でロードバイクに乗れない方も多いかと思いますのでこんな時こそ点検をしてみてはいかがでしょうか。
いざ乗るときが来た時にはばっちりにしておきたいものです。

整備不良・不十分事例のご紹介と、ロードバイクの点検整備のお話でした。


当店でも点検等喜んでお受けさせていただきます。
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