いつが限界?リムブレーキシューの交換時期は?

最近消耗品ネタが続いており恐縮です。
なぜならば、走れば走るだけどんどん消耗していきますし、どんどんだめになっていくものです。
致し方がないことです。
節約することは大切なことだと思いますが、節約の方法を間違えると、先日のお話ではありませんがパーツも寿命を縮めてしまったり、安全性に関わることもあります。
消耗品は適切な時期を見定めて、交換する必要があります。
ということで今回はいつが限界?リムブレーキシューの交換時期は?、そんなお話です。
▶リムブレーキシューの交換時期とは?
①シマノ
シマノの公式の見解、ユーザーマニュアルから見てみます。

https://si.shimano.com/api/publish/storage/pdf/ja/um/8GY0A/UM-8GY0A-004-00-JPN.pdf より
”ブレーキシューの溝がなくなるまで摩耗した時は、、、”
とあります。


溝です。
なんですが、シマノの別の資料では”溝が消える前に交換”とあります。ですので基本的に摩耗限界は溝がなくなるまで摩耗した時には、、、、ということですがそれでは少々遅いかと思われます。
交換はあくまでも限界まで使わないといけないわけではありませんので、できるだけ早めの交換を推奨し、溝がなくなる前には交換する、ということです。
②Swiss stop
Swiss Stopはわかりやすいです。
ブレーキ本体に”Wear limit(摩耗限界)”と書いてあります。

少なくとも、ココまで摩耗する前に交換する。このラインが摩耗限界ということです。
③その他のメーカー
その他のメーカーを見てみます。
Limit(限界)表示がありません。


こちらもありません。

LIMITと記載がありますが、下の線でしょうか。かなり際どいところを攻めています。
▶各社の摩耗限界
すべてカーボンリム用のシューで測ってみようと思います。
シマノ
溝までの距離を測ってみます。

溝がなくなるぐらいの厚み、おおよそですが1.5mmでした。
Swiss stop

”WEAR LIMIT”までの幅はシマノ同様におよそ2mmでした。
TOKEN

こちらはマークがありませんので溝までの距離で、意外と長く2.6mmぐらいです。
EVO

こちらも溝までの距離、EVOのシューでこちらも2.5mm程度です。
シマノが一番せめて1.5mm、他社製品で~2.5mmという結果でした。
ということからもおおよそですがあまりギリギリを責めずに、2.5mmぐらいになったら交換を考える。と覚えておくと良いのではないかと思います。
▶ブレーキシューの交換時期の判断
これは他の消耗品でもそうですが、およそ@ヶ月とか@年とか、ということは基本的にありません。
というのも乗り方、実際に走る場所等によってものすごく差が出るからです。
ですので期間や距離で判断するのではなく、実際に見て残量で判断する以外、確実な方法はありません。
またシューは必ずしもすべての面が均等に削れて行くわけではありません。
下の画像のシューは前方向の方が削れています。

これはおそらく鳴き防止のためにトーインを若干付けているのでその影響だと考えられます。
ブレーキの剛性が高いため、このような削れ方をしたと考えられます。

上下でも削れ方が変わってくる場合もあります。
この様に削れ方は全面均等ではない場合が意外と多くあります。ですので片側だけであったり、一箇所だけで摩耗を判断をするのは危ない場合があります。
これはリムブレーキだけではなく、ディスクブレーキのパッドにも同じことが言えます。
▶摩耗例
交換したものを見てみます。

上から見た状態です。
この状態で、左が摩耗したもので残量が少ないところ、先端部でおよそ2.5mmです。
比べて右が新品の薄型(ワイドリム用)で5.0.mmです。
逆さまから見てみます。

右が摩耗したもの、一番狭い先端部で2.0mmです。
限界を迎えると止まらなくなりますので、やはり限界は狙わずに早めの交換が良いかと思います。
~おまけ~
ワイドリム用のブレーキシュー(薄型)は短命です。

※左がノーマル、右がワイドリム用です。
当然ノーマルのほうが分厚く、限界までの期間を考えれば物理的に長く使えるのですが、最近流行りのワイドリムの場合はブレーキアーチの開き次第では、ブレーキシューが入らない場合があります。
仮に入ったとしても十分なシュークリアランスが取れないことがあります。
シュークリアランスが取れない場合は、ワイドリム用の薄いシューを使うしかありません。しかし見たとおり元々が薄いので寿命はノーマルよりも短いです。
ちなみにアルテグラのBR-R8000よりも、BR-R9100のほうがアーチの開きは狭いです。
▶最後に
ブレーキシューの寿命はというと、実は摩耗だけではありません。
”劣化”することで本来の性能を発揮できなくなるだけではなく、最悪リムの早期摩耗や、ブレーキシューの亀裂という症状が起こる、ということです。
とは言っても基本的にシマノ純正のシュー、特にアルミ用のブレーキシューはかなり長持ちします。
あまりにも長い時期使っている場合は、摩耗限界が来ていなくても、交換をしておくというのも悪い選択ではないと思います。
また摩耗限界はあくまでもこれ以上は使えない限界値、というものです。
ヒルクライムを楽しむ場合は特にですが、ヒルクライム後の下り、上ったからには降りないとなりませんので必ずダウンヒルが付いてきます。
ダウンヒルは下り方にもよりますが、平地とは比べ物にならないぐらいシューが減ります。限界近いシューでは心もとないですし、万が一でも突然の雨等の場合には対応できなくなってしまう場合もあります。というのも基本的に雨の日のシューの減りは特にカーボン用では驚くほど減ります。
ですので限界まで使うのではなく、あくまでも余裕を持って交換しておく、コレもとても大切なことです。
シマノの純正品は基本的にグレードは多くありませんが、最高峰グレードでもシュー単体で、アルミリム用左右1個ずつの1セットで1000円以下、カーボン用で2000円ぐらいです。定期的な点検、そして早めの交換をおすすめいたします。
ということで今回はいつが限界?リムブレーキシューの交換時期は?そんなお話でした。
ご購入の際は、カーボンリム用(ワイド用 or ナローリム用)、アルミリム用をお間違えのないようにご注意ください。
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〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから

最近消耗品ネタが続いており恐縮です。
なぜならば、走れば走るだけどんどん消耗していきますし、どんどんだめになっていくものです。
致し方がないことです。
節約することは大切なことだと思いますが、節約の方法を間違えると、先日のお話ではありませんがパーツも寿命を縮めてしまったり、安全性に関わることもあります。
消耗品は適切な時期を見定めて、交換する必要があります。
ということで今回はいつが限界?リムブレーキシューの交換時期は?、そんなお話です。
▶リムブレーキシューの交換時期とは?
①シマノ
シマノの公式の見解、ユーザーマニュアルから見てみます。

https://si.shimano.com/api/publish/storage/pdf/ja/um/8GY0A/UM-8GY0A-004-00-JPN.pdf より
”ブレーキシューの溝がなくなるまで摩耗した時は、、、”
とあります。


溝です。
なんですが、シマノの別の資料では”溝が消える前に交換”とあります。ですので基本的に摩耗限界は溝がなくなるまで摩耗した時には、、、、ということですがそれでは少々遅いかと思われます。
交換はあくまでも限界まで使わないといけないわけではありませんので、できるだけ早めの交換を推奨し、溝がなくなる前には交換する、ということです。
②Swiss stop
Swiss Stopはわかりやすいです。
ブレーキ本体に”Wear limit(摩耗限界)”と書いてあります。

少なくとも、ココまで摩耗する前に交換する。このラインが摩耗限界ということです。
③その他のメーカー
その他のメーカーを見てみます。
Limit(限界)表示がありません。


こちらもありません。

LIMITと記載がありますが、下の線でしょうか。かなり際どいところを攻めています。
▶各社の摩耗限界
すべてカーボンリム用のシューで測ってみようと思います。
シマノ
溝までの距離を測ってみます。

溝がなくなるぐらいの厚み、おおよそですが1.5mmでした。
Swiss stop

”WEAR LIMIT”までの幅はシマノ同様におよそ2mmでした。
TOKEN

こちらはマークがありませんので溝までの距離で、意外と長く2.6mmぐらいです。
EVO

こちらも溝までの距離、EVOのシューでこちらも2.5mm程度です。
シマノが一番せめて1.5mm、他社製品で~2.5mmという結果でした。
ということからもおおよそですがあまりギリギリを責めずに、2.5mmぐらいになったら交換を考える。と覚えておくと良いのではないかと思います。
▶ブレーキシューの交換時期の判断
これは他の消耗品でもそうですが、およそ@ヶ月とか@年とか、ということは基本的にありません。
というのも乗り方、実際に走る場所等によってものすごく差が出るからです。
ですので期間や距離で判断するのではなく、実際に見て残量で判断する以外、確実な方法はありません。
またシューは必ずしもすべての面が均等に削れて行くわけではありません。
下の画像のシューは前方向の方が削れています。

これはおそらく鳴き防止のためにトーインを若干付けているのでその影響だと考えられます。
ブレーキの剛性が高いため、このような削れ方をしたと考えられます。

上下でも削れ方が変わってくる場合もあります。
この様に削れ方は全面均等ではない場合が意外と多くあります。ですので片側だけであったり、一箇所だけで摩耗を判断をするのは危ない場合があります。
これはリムブレーキだけではなく、ディスクブレーキのパッドにも同じことが言えます。
▶摩耗例
交換したものを見てみます。

上から見た状態です。
この状態で、左が摩耗したもので残量が少ないところ、先端部でおよそ2.5mmです。
比べて右が新品の薄型(ワイドリム用)で5.0.mmです。
逆さまから見てみます。

右が摩耗したもの、一番狭い先端部で2.0mmです。
限界を迎えると止まらなくなりますので、やはり限界は狙わずに早めの交換が良いかと思います。
~おまけ~
ワイドリム用のブレーキシュー(薄型)は短命です。

※左がノーマル、右がワイドリム用です。
当然ノーマルのほうが分厚く、限界までの期間を考えれば物理的に長く使えるのですが、最近流行りのワイドリムの場合はブレーキアーチの開き次第では、ブレーキシューが入らない場合があります。
仮に入ったとしても十分なシュークリアランスが取れないことがあります。
シュークリアランスが取れない場合は、ワイドリム用の薄いシューを使うしかありません。しかし見たとおり元々が薄いので寿命はノーマルよりも短いです。
ちなみにアルテグラのBR-R8000よりも、BR-R9100のほうがアーチの開きは狭いです。
▶最後に
ブレーキシューの寿命はというと、実は摩耗だけではありません。
”劣化”することで本来の性能を発揮できなくなるだけではなく、最悪リムの早期摩耗や、ブレーキシューの亀裂という症状が起こる、ということです。
とは言っても基本的にシマノ純正のシュー、特にアルミ用のブレーキシューはかなり長持ちします。
あまりにも長い時期使っている場合は、摩耗限界が来ていなくても、交換をしておくというのも悪い選択ではないと思います。
また摩耗限界はあくまでもこれ以上は使えない限界値、というものです。
ヒルクライムを楽しむ場合は特にですが、ヒルクライム後の下り、上ったからには降りないとなりませんので必ずダウンヒルが付いてきます。
ダウンヒルは下り方にもよりますが、平地とは比べ物にならないぐらいシューが減ります。限界近いシューでは心もとないですし、万が一でも突然の雨等の場合には対応できなくなってしまう場合もあります。というのも基本的に雨の日のシューの減りは特にカーボン用では驚くほど減ります。
ですので限界まで使うのではなく、あくまでも余裕を持って交換しておく、コレもとても大切なことです。
シマノの純正品は基本的にグレードは多くありませんが、最高峰グレードでもシュー単体で、アルミリム用左右1個ずつの1セットで1000円以下、カーボン用で2000円ぐらいです。定期的な点検、そして早めの交換をおすすめいたします。
ということで今回はいつが限界?リムブレーキシューの交換時期は?そんなお話でした。
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コメント
コメント一覧 (2)
かっくんになるほどは使ったことがありませんが、確かに古くなると硬化してきます。
そしてやはり新品のシューはものすごくいいです( ´∀`)b!