※本記事は過去の記事を更新させていただきました、パワーアップVerとなります。

一般的にパンクに強いチューブレスとは言っても、パンクはする時にはします。
パンクは残念ながらある意味運のようなところがあります。

では実際にチューブレスレディタイヤでパンクをしてしまった時にはどのような対処方法があるのか?チューブレスタイヤにはクリンチャータイヤのようにインナーチューブを入れたり、パッチを貼るだけではない独特の修理方法があります。
パンク時に複数ある対象方法を理解することでチューブレスタイヤの不安を少しでも少なくできるように、という目標を持って記事を作成させていただきました。

ということで今回はチューブレス(レディ)タイヤが出先でパンクをした時の対処方法をご紹介させていただこうと思います。

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まず本題に入る前に重要なことですが、パンクをした際にインナーチューブを入れない対処方法をしたい場合は基本的にビードを落とさない、ということです。
出先でビードが落ちたら(携帯ポンプでは)基本的に上げることができないと思っていいぐらいの物が多いです。

運が良ければ近くにガソリンスタンド等がありコンプレッサーを借りられればいける場合もあるかもしれませんが、基本的にはチューブがない場合、ビードが上がらなかったら終わります。

基本的にビードを落とす場合は、必ずインナーチューブがある場合に限ったこと(もしくはピックアップを呼べる場合)、ということです。。ということを踏まえて、本題へ。

①第一選択 シーラントで止まらないか?
シーラントの種類と鮮度が良いことは前提ですが、鮮度が良ければ実際には意外と大きな穴でも塞がります。雨でもです。
通常パンクをしても何事もなかったかのように塞がり、気が付かない場合も多々あります。

基本的に走行中にパンクして瞬間的に止まらなかった場合、シュン、シュン、シュン、と一定間隔でシーラントが出る音が聞こえます。
たとえその瞬間は塞がらなくとも走行していると徐々に音が小さくなり、音が止まればパンクはほぼ止まっていることが多いです。
傷が大きい場合や雨の場合は、止まるのに時間がかかる場合もあります。実際にパンクが止まるまでの時間はシーラントの能力にもよります。
パンク後にエア漏れが止まれば減圧幅を確認しながらにはなりますが、そのまま走ることもできます。
漏れが止まったら、空気圧を確認してどのぐらい残圧があるか確認し、場合によっては少しだけ足したりすることもありますが、入れすぎて高圧になるとまたパンクが開いてしまうこともありますので要注意です。

基本的に走行中はシーラントが遠心力でタイヤ内部に押し付けられている状態で、パンクして穴が開くと流動体のシーラントは一気にパンク穴から集中して吹き出します。
イメージ的には007的な映画の飛行中の飛行機のドアが開いてしまったときのような状態です。

もしもシーラントを噴いたままエア漏れが続くと、減圧幅が大きくなってくるとリムを痛める場合もあります。ディスクの軽量ホイールなどは特に注意が必要なものもあります。
ですのであまりにも止まらない場合は安全を確認の上、その場で止まりパンク箇所を下にして軽くトントンしてみたり、シーラントをできるだけパンク箇所に集めるようにします。
高圧時は止まらなくとも、低圧になると止まる場合もあります。

これでも止まらない場合は、シーラントで止めるのは厳しいと思われます。
(※シーラントが古い場合は除く)
ですのでこのタイヤ内部のシーラントで止まらない場合に、更にパンク修理の応急処置用携帯シーラント、いわゆる後入れシーラントのクイックショットやファストリスポーンを入れても止まらない可能性が高いということです。(これらは主にチューブレス用(レディではない)想定かと。)

そしてチューブレスのでパンク時に一番やらないほうが良いこと、それは止まってパンク箇所を上向きにして、何もせずパンク箇所を眺めることです。。。これはシーラントが一番効きにくい方法です。

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※シーラントで止まらない場合はこうなるという一例です。。。

結果的にはシーラントで止まった場合ですが、止まるまでに時間がかかった場合です。
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自転車はこうなります。。。

パンク箇所は
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シーラントが固まったあとです。
これを剥がすと、、、
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傷が見えてきます。

②第2選択 内部のシーラントで塞がらなかった場合 後入れシーラント
前述のように、走っていてもパンクによるエア漏れが止まらなかった場合です。
クイックショットのような緊急用のムース状シーラント剤、もしくはパンクの修復能力の高いシーラントを追加投入(追いシーラント)で使うと言う選択肢もあります。
後入れのシーラントで効果のある場合は主に3種類です。
・内部のシーラントが乾き気味
・内部シーラントの状態が悪い場合
・内部シーラントのパンク修復力が低い場合
これらの状況に当てはまる場合は、追加でシーラントを入れてみると言う選択肢もあります。
逆に新鮮なシーラントがもりもりと入っている状態で止まらない場合は、更に追加をしても止まらない可能性は高いです。なぜ止まらないかと言えば、傷の大きさです。
これらを踏まえた上で、2種類の後入れシーラントです。

✓クイックショット
専用の緊急用シーラントです。クイックショットは前述のようにムース状のシーラント剤で、利点は空気も少しだけですが一緒に入れることができること、コアを外す必要がないことです。
が実際にパンクの傷の大きさが大きくクイックショットで止まらない場合は、タイヤ内部やパンク周辺等ひどく泡まみれになってしまうというデメリットがあります。

✓追いシーラント
こちらは専用の緊急用のシーラントではなく、通常でも使われる中でもパンク修復力の高いシーラントでを追加投入する方法です。この追いシーラントをする場合は、バルブコアを外す必要があります。
ですので追加用のシーラントを持ち歩く場合は、コア外しも持っていく必要があります。
追いシーラント用に携帯するシーラントは、乾くのが早くパンク修復能力が非常に高いパナレーサーのシールスマートをおすすめ致します。
※通常時のシールスマートの使い方では、コアから入れることは推奨されてはおりません。また携帯ポンプでは十分にバルブ内壁に付着したシーラントを押し込むことはできません。あくまでも緊急用と割り切り帰宅後にバルブ回りをきれいにすることは必要です。

また本当は違うシーラントが混ざるのは良くないことです。(それでもラテックス系であればなんとか、)
しかしあくまでも今回は緊急用です。その時出先でとりあえずエアが止まれば良いのです。
ということで、追いシーラントで別メーカーのシーラント剤を持っていく場合は、普段使っているシーラントと混ぜてみて事前におかしなことにならないかどうか、確認しておくとなお良いと思います。
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混ざったとしても漏れが止まれば緊急用としてはOKです。

ちなみにシールスマートはワタクシが知る中でもかなり高いパンクの修復能力を持ちます。
ちなみに下の実験画像はパンク箇所が大きくで他社シーラントがダダ漏れになった例です。DSC_4917

内部のシーラントが全部出ても止まらな位ぐらいのパンクをしたタイヤ、あえてこのまま掃除も何もせずにシーラントが混ざるような状態で、コアを外しシールスマートを追加で15mlぐらい入れて空気を入れると、、、
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ビタッと止まりました。
これがシーラントの種類によるパンク修復能力の違いです。

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傷を見てみます。
シールスマートは抜群のパンクの修復能力の高さを持ちます。
しかしその代わりタイヤ内部での寿命はかなり短いイメージですが。。。両者を併せ持つのはなかなか難しいことだと思います。

このように通常のシーラントを足す場合はクイックショット、ムース状(アワアワ)の後入れシーラントと違って、もしもだめだったとしてもタイヤ全体がアワアワになるような被害が少なということです。
ただし前述のようにコアを外す必要がありますので、コア外しは必須です。
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※100均の容器に入れて携帯すればかさばりません。
この場合は必ずコアから入れる練習をしておいたほうが良いです。

③後入れシーラントでもだめな場合 タイヤプラグ
これらの方法でもだめだった場合、タイヤのパンク穴に突っ込むタイプの製品があります。
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タイヤプラグです。
ただ力強く突っ込みます。
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このようになります。

ただし注意点もあります。
・空気圧0でも使用可能ですが、差し込んだ勢い余ってリムテープを傷つけないように注意が必要です。
・パンク穴に無理やり突っ込む形になりますので、タイヤプラグ自体のサイズ(大きさ)がかなり重要ですし、穴は基本的に広がります。後々修理をして使いたい場合は、穴が広がることもありますので注意が必要です。
・タイヤプラグは修復ではなく、あくまでも応急処置です。
と言うのも、タイヤプラグはしばらくすると抜けてきますので、無事に帰れたらしっかりとタイヤを交換するなりの措置が必要です。

と、ここまでがビードを落とさずに出先でできる緊急的な対応です。

④最終手段 インナーチューブを使う
これらでだめならば、タイヤを外してインナーチューブを入れます。
※インナーチューブを入れる場合のみ、ビードを落とします。

✓インナーチューブの前に確認すること
チューブレスでチューブを入れて運用する場合はシンプルにクリンチャーと同じ方法ですが、注意としてはチューブレス(レディ)タイヤの中の一部のモデルとリムとの相性で、中には極悪レベルに硬いものもあります。ご自身でタイヤを組まれていない場合は、組んだショップ等にタイヤとリムのフィッティングは硬すぎないかどうか、これは確認をしておいたほうが良いです。
あまりにも固いものは携帯工具ぐらいではタイヤが外れない場合もあります。またタイヤが外せない、もしくはビードが落とせない場合はチューブがあったとしても交換ができなければ何も意味がなくなってしまいます。
万が一タイヤとリムのフィットがあまりにもきつい場合はチューブではなく、外側から突き刺すタイプ修理剤を使うしかありません。この突き刺しタイプの修理をする場合は基本的にビードを落としません。ビードが上がらなくなったら終わりですので、要注意です。

✓インナーチューブを入れる場合
タイヤの脱着に問題なく、チューブを入れる際にはチューブレスバルブを外す必要があります。
基本的にチューブレスバルブの根本のバルブナットは工具を使ってギッチギチに締めるものではありません。締め過ぎるとバルブシール(バルブ根本のゴムの部分)が変形したりちぎれたりします。
しかし万が一、ガッチガチに締まっていてはずれないと、インナーチューブを入れることができません。ですので事前にバルブナットの締め加減を確認をしておくのが良いと思います。

タイヤとバルブナットが外せればあとは普通のクリンチャータイヤと同じようにチューブを入れます。
その際にタイヤ内のシーラント剤の存在が気になります。乾いてさえいれば楽といえば楽なのですが、実際にはシーラントの残りのベタベタなどが残っていると思います。その際はペーパーウエス等で拭ってあげるだけでもだいぶマシになります。ペーパーウエスがない場合は、、、実際にシーラントがついたままチューブを入れるとどうなるのか、ということですが問題がない場合が多いです。多少作業がやりにくかったり手が汚れたりすることがありますが、シーラントが多少ついたところでチューブがすぐにダメになってしまうようなシーラントは無いはずです。
交換作業の際はニトリルグローブ(薄いゴム手袋)はあったほうが良いと思います。

チューブレスタイヤにチューブを入れるのは修理としては失敗さえしなければ、一番確実な方法です。しかしフィッティングが硬いタイヤの場合は難儀であったり、最後の手段的なものです。

チューブを入れる際はクリンチャー同様にタイヤの傷が大きすぎないか、確認をしてからインナーチューブを入れます。タイヤの傷が大きすぎる場合はタイヤブートなどが必要になることもあります。これはクリンチャーでも同じことです。

✓裏側からパッチを貼るのは?
ビードを落とし、タイヤを外さないと裏側からパッチを貼ることはできません。
ビードは落としたら出先で上げるのはかなり難しいです。
Co2ボンベや勢いがあるものであれば上る可能性はありますが、そもそもシーラントがCo2はNGなものが多いです。
また失敗したら終わってしまいます。
ですので基本的に裏側から修理をするのは帰ってきてから、もしくは本当に最終手段と考えておくと良いと思います。。


▶まとめ
チューブレスタイヤの出先、ライド中のパンクに対しての対処方法はクリンチャーよりも多くの方法があります。
肝心なことはその中でも何を行うのか、という見極めが非常に重要です。
もちろんだめなら次、だめなら次、と段階を踏んでいくこともできます。

クリンチャーのようにいきなりチューブを入れるという、方法もあります。
では、どれが適切な対象方法か、ということですが、、、
・傷の大きさ
・所持しているパンク対策品
・あとどのぐらい走る必要があるのか
これらによっても変わってくるものです。
ともあれまだまだ歴史の浅いチューブレスレディシステムももっと技術が進んでくることで、もっとより良いものへと進化していくと思われます。

ということで、今回はチューブレスタイヤが出先でパンクをした時の対処方法、そんなお話でした。

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