※一部バルブ構造に不足分がありましたので、不足分を追記し更にパワーアップをしてのお話しなります。

チューブレスレディはシーラントを使います。
シーラント剤の中には耐パンク性を高めるために粒子入りのものが存在します。いわゆる粒入りシーラントです。パナレーサーのシールスマート、Stan'sのレースシーラント等です。

これらは主にバルブからの注入を推奨されていないです。というのもバルブの穴をつまらせてしまう可能性があるというということです。

しかしチューブレスバルブの動きが悪くなったり固着したりしてしまう現象の原因はこれだけではありません。
ということで今回は仏式バルブ構造 チューブレスバルブの動きの悪さの原因からみる予防と改善策、そんなお話にしてみようと思います。


▶仏式バルブの構造
普段空気入れは日常的に行っていると思いますが、構造は?というと、、、というところから始めてみようと思います。

チューブのバルブもチューブレスバルブも仏式であれば基本的な構造は同じです。
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①左が小ネジが締まりバルブが閉じた状態です。(赤部分がバルブコア)

②バルブを開放するためにはバルブ先端の小ネジ(黄色)を緩めます。
しかし緩めるだけではプランジャー(弁体)下部の弁(黒)が塞いだままです。

③これを押し込むことでプランジャーごと弁を下げるので空気が通れるようになるというものです。

バルブコアが外れるタイプのバルブは上の画像の一番左が、赤色の部分がバルブコアでこの部分が抜ける構造です。
(画像では省いてありますが、バルブコアのネジの下部にもパッキンがありねじ込むことでパッキンは圧縮されエア漏れを防ぐ構造になっています。)

これはざっくりとしたバルブコアの構造ですが、バルブコア内部には更に細かい構造があるのです。
それがこちらです。
まずはコアを分解してみます。
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コアの先の先端の小ネジ部の少しだけ下でカットすることで内部の芯、プランジャーの部分が抜き出せます。
プランジャーとコアの外筒部にも構造があるのです。
見てみます。
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外筒には十字になるように出っ張りが作られており、プランジャーには一部が潰れて出っ張りが作られています。
この構造がとても大切なのです。
というのもこの構造こそが、プランジャーが回転しないようになるための構造なのです。

ではもしもこの構造がないと、、、と言うお話ですが、バルブを締める緩めるために小ねじを回した際に、プランジャーが自体が回転してしまうと小ねじを回そうとした際にプランジャーも供回りしてしまいます。プランジャーの供回りを防ぐための構造がこのプランジャーの出っ張りと外筒のでっぱりの構造です。
つまりコアの外筒はただの筒状ではないというと、この構造を理解しておくとこの先のお話が更に詳しく理解ができると思います。

ちなみにですがプランジャー先端のネジ部の先端のネジ山が潰してあるのは、小ねじを緩ませすぎて抜けるのを防ぐためです。

というのがフレンチバルブの構造です。
これをふまえて今回の本題です。


▶チューブレスバルブの動きの悪さの改善方法
チューブレスバルブは固着したり、動きが非常に悪くなる場合があります。

空気を抜くときから何やらスパッと抜けないです。指を離しても若干エアが抜けているような状態です。
こうなると空気を入れるときも空気の入りが少々おかしく、違和感があります。
エアーはスパスパ入らずに硬かったり、エアゲージの動きが変だったります。

今回はエア漏れとまではいっておりませんが、トラブルの可能性は極力回避しておきたいものです。

というのをチューブレスバルブをばらしてみてみます。

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先程の画像の黒色の部分、実際に空気を止めるための弁にシーラントのカスがついていびつな形になっています。

ちょっと剥がしてみます。

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きれいな弁が見えてきました。

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綺麗にした後はこうなります。
上にあるのはシーラントの固まったカスです。

ちなみに清掃後のバルブの動きです。

驚くほど違うものです。
今回はシーラントのカスの付着は弁の部分のみで、コア内部までは入り込んでいなかったようです。しかしこれはある意味かなり運が良かった状態で、実際にはコアを外側から掃除をするぐらいでは、調子が良くなる場合はそこまで多くはありません。


▶チューブレスバルブの動きの悪さの原因と対策
こんなバルブのつまりの原因はというところを考えてみます。

これは図があるとわかりやすいです。

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例えばバルブコアを外してバルブからシーラントを入れたときです。
※一番左側がシリンジを用いてシーラントを入れたときの図です、

通常バルブ内に大量のシーラントが残ることは考えづらいです。
もしも残ったとしても微量のシーラントがバルブ内壁に残る程度です。

なぜかといえばコアを戻してコンプレッサーやタンクを使い一気に空気を入れればバルブ内壁に残った微量のシーラントも空気の流れで内部へと入っていくと考えられるからです。(通常のポンプでゆっくりと空気を入れた場合はこの限りではありません。)
心配であればバルブから注入後にバルブ内壁を綿棒等で掃除をしておくことで更にリスクは減らせるかと思います。

このことから考えてみてもバルブから入れたシーラントがコアの弁にあのように固着するかと言うと、、、疑問が残りますし、前述のことからも可能性は低いです。

ではなぜコア内部にシーラントカスが付くのかと言うと、、、
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ものすごくざっくりですが、一番左がタイヤ+バルブでシーラントと空気が混在するエリアです。

真ん中は停止時のシーラントの状態です。

そして右が走行時のシーラントの状態ですが、通常走行していれば遠心力でシーラントはタイヤの外側?の内壁付近にとどまっているはず、もしくはシーラントの種類によっては振動で泡立ち液体と言うかブクブクの状態になっているものもあります。

つまり通常の走行をしていてあの弁の場所や、バルブコア内部にシーラントが付着するとは考えづらいです。

となると、可能性が一番高いのはと言うと。。。空気を入れる(抜くとき)です。

フレンチバルブの構造上、通常空気を入れる際には少しだけバルブから空気を抜く場合が多いと思います。その超高圧の状態から空気を一気に抜く場合、シーラントが一緒に吹き出てくることがあります。
このときこそ、バルブコア内部に最もシーラントが詰まる可能性が高い瞬間であると考えられます。

もちろんこれは
・空気を抜くときのバルブの位置
・内部のシーラントの状態や量
等によっても変わってきます。
これら総合的に考えてみるとバルブの弁を汚してしまいそうな可能性が高い状況はと言うと、、、
走行直後でシーラントが流動的に動いている(泡立っている)状態であったり、バルブが上向きの(バルブが下死点付近の位置)にある状態で空気を抜くことでバルブコア内部へのシーラントの侵入・付着が増えると考えられます。

また今回は画像の弁の部分へのシーラント付着でしたので綺麗に除去できましたが、、、
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コア内部にシーラントが詰まってしまった場合は基本的に掃除は難しいです。
というのもなぜかといえば、、、ワタクシ自身がかなり頑張って時間をかけて掃除に掃除を繰り返して行った実験でも内部の汚れを取り切れなかったという結論からです。

ちなみにどのように掃除をしたかといえば、、、
極細のワイヤーを用いて物理的な掃除、そして有機溶剤やシーラントリムーバーを使用し、コンプレッサーの高圧でトドメを指したつもりでいました。
しかしです。
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コアをバラしてみるとやはり内部に残っているのです(((´;ω;`)))ツヨイ…

というのも最初の方の構造に戻りますが、外筒はただの筒状ではありませんし、プランジャー部はただの真っ直ぐの棒ではありません、
ですので構造を理解した上での極細ワイヤーを使用しての掃除だとしても、内部のつまりを取り除くことの難しさや。。。ということです。

このようになかなか持って難しいコア内部の掃除に時間をかけるのであれば、1個200円ぐらいですので交換したほうが早い、手間がかからないという結論に至りました。
ちなみにバルブコアの最安値はAmazonで激安の1個あたり60~100円ぐらいのものもありますが、実はあれバルブの種類によっては極スローパンクのようなエア漏れをを起こす場合がありました。Vittoriaやエッフェットマリポサのバルブコアは今のところ漏れはありませんでした。お値段もそこまで変わらないので、もしも漏れるようであればメーカー品を選んだほうが良いかもしれません。
ちなみに超スローパンクのような極微細な漏れを止めることはシーラントでも苦手とする場合があります。というのも空気の流れが少なすぎるとシーラントが集まらないからです。これはシーラントの弱点でもあります。

ともあれバルブコアの内部のつまりは交換対象ということになります。
そこまで高いものではないですし、パッキンゴムも劣化をしてきますので、定期的に交換してくことも良い状態を保つことに繋がるかとも思います。



▶まとめ
ということで今回は仏式バルブ構造 チューブレスバルブの動きの悪さの原因はやはりシーラントのバルブコアへの内部への流入、それが固まり悪さをするということでした。
あくまでもバルブコアは消耗品ですが、少しで長く使うためには、シーラントの混入のリスクを減らす手段を考えておくことは有効な手段かと思われます。
ということでバルブの動きが悪くならないための対策として、、、
・空気を一気に抜くときはシーラントが落ち着いてから。
・できればバルブは下死点付近では空気を抜かない
ということです。

またすぐにあのような状態になってしまうわけではありませんので、タイヤ交換の際や1年に一回ぐらいはバルブのコアを外して綺麗にしてあげるのが良いかと思います。
その際にには必ずパッキンや弁の部分も合わせて確認をおすすめいたします。

そしてもしもバルブコアのうごきが悪くなってしまったら、ということですが基本的に放置して回復することはそうそうありません。良くて維持、悪くて悪化です。ですので具合が悪いまま、ストレスを感じながら使い続けるのであれば、交換してすっきりとしてしまうほうが良いかと思います。
正確な空気圧管理は走行性能や安全性の観点からもものすごく大切のな事です。

ということで今回は仏式バルブ構造 チューブレスバルブの動きの悪さの原因からみる予防と改善策、そんなお話でした。



そういえば最近はバルブから入れることが非推奨のメーカーは減ってきた気もしますが、構造的に考えれればコアを外して入れる分にはそこまで悪影響がある要因にも思いづらいところも。。。もちろんコアの構造次第ですが。。。
バルブの長さはホイール構造や使用するポンプヘッドの種類にもよりますが、リムハイト+12~20mmぐらいが丁度いいかともいます。
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38mmハイトに約50mmぐらいのバルブです。

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