新年一発目の組み上げです。

FACTORのOSTRO VAMです。
まずはOSTRO VAMの公式情報からです。
OSTROは軽量、空力学、快適性を兼ね備えFACTORの中での位置づけは超軽量エアロレースバイク、山岳から石畳、スプリントまでOKということです。
フレームは電動専用設計でタイヤクリランスは32mm(←注)32cではありません)まで対応、今どきな戦闘力のゴリゴリに高そうなエアロ系フレームです。フレームセットにはBBはセラミックスピード、シートポスト、ハンドル(マウント)が付属します。

ちなみにカーボン素材は、TeXtreme®、Toray®、Nippon Graphite Pitch-Based Fiberということです。
テクストリームはFELT的なイメージがあります。
カーボン素材のお話が出てきたので、それについて少しだけ。
カーボンの素材、T1000とかT1100とか何やら番手の高いカーボン素材を最近よく聞くようになりました。他にはT800とかT700とかもあります。
ではそのT1100とかでフレームの良さが決まるのかというと、、、もちろんそれだけではないと言うのがワタクシの個人的な見解です。
その素材をどう使うのか、ということはメーカーの腕の見せ所ですし、その素材をどう使ってどのような構成で何を狙うのか等々、使用する素材以上に大切なことはたくさんあると思います。

ワタクシの現在も使用しているWINSPACEのT1550というフレームは、T800とT700を使用したT1500というモデルの後継品で、4桁番台のカーボンを使用しているわけではないと思いますが、それでもはっきり言って硬いですし、軽いですし、何よりも速いです。かなり気に入っております。
ですので一つの指標にはなるかと思いますが、カーボンの素材の素材だけでフレームの性能のすべては決められないと感じています。

そんな前置きをたらたらと書きつつ本題へ、FACTOR OSTRO VAMを組む! かなり寄り道をしながら解説、そんなお話です。

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早速こちらです。
ドドンッ!と。
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箱を開ける瞬間はいつだってワクワクするものです。
梱包を外していきます。
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こちらです。
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ヌードカーボン、カーボン地が見える塗装に金ロゴです。

それにしてもFACTORってロゴの大きさがスゴイです。
ダウンチューブいっぱい、むしろちょっとはみ出すぐらいにデザインされています。

✓実測重量
それでは恒例の実測重量です。
塗装済みか否か、必要パーツ類を含むか否かもメーカー事に差があるカタログ重量なんざに興味はありません。全ては実測結果のみ(笑)

まずは専用シートポストです。
エアロ形状、フレームとの総合的な剛性バランス等を考慮しやすい専用品ですが、逆に言えば自由度はありません。昨今ではもう専用シートポスト付属のフレーム、本当に増えました。
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エアロ形状、櫓込みで203g、十分に軽いです。

続いてフロントフォークです。
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カット前スルーアクスル込みで477g、少々重めです。
それでもフロントフォークに関してはガッツリエアロ形状なので、このぐらいの重量は致し方がないのかもしれません。

続いてハンドルです。
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一体型で392gです。
これはまぁそこまで軽くもなく、重くもなく、、、普通ぐらいだと思います。
ハンドルに関しては軽すぎても剛性に不安があるもの、折れやすい製品もありますので、多少重くとも頑丈な方が良いような気がしております。

最後は本体、フレームです。
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スルーアクスル込みで960gです。
こんなにごん太形状で1000gを切るとか。。。十分すぎる重量です。
BBもT47のスレッド式ですので、圧入よりは重量はかさむはずですがそれでも960gです。

✓付属品に関して
付属品も充実です。
ブラックインクも良いと思うのですがハンドル専用マウント類の種類も豊富ですし、グロメット類、サドルのクランプパーツなんかもきちんと楕円用、真円用双方が付属してきますし(←これは本当にどこのメーカーも必須にしてほしいです。)、ハンガーもスペアが入っていたような。。。とっても親切で良いと思います。
というのもこのあたりのスペアパーツって、、メーカーによっても差はあれどの、入手まで時間がかかる場合もありますしハンガーのスペアなんて必須で絶対に用意しておいたほうが良いのでどうせなら付属してくれるととっても助かるってものです。


✓組み上げる
作業開始です。
昨今のフレームは軽量で薄く作られています。
基本的にフレーム部をクランプはできません。ですのでまずはスタンドにかけれるようにシートポスト部分から組んでいくのが王道だと思います。
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でシートポストといえば、シートポストのダストカバー、Di2の場合はバッテリー固定、Di2のエレクトリックケーブル(11速は一本、12速は2本)を配線しつつ、シートポストを入れてます。
どれか一つを忘れてもシートポストの抜き差しが再び発生しますので、すべてを済ませてから組むというのが二度手間にならずに時点テクです。

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もうすでにかっこよい、かっこいいは正義デス。

続いてコラムカットをしつつヘッド部を組みます。
昨今のステム、一体型ハンドルはコラムトップ部を残さないベタ切りが増えています。
ベタ切りのポイントはできるだけ長く残しつつギリギリを狙う、ぐらいでしょうか(笑)
使用するアンカーナット+トップキャップの構造によっても長さが変わりますので、これらの形状を見つつ長さを決めます。
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※イメージ的な画像です。

ちなみにFACTORのアッセンブリーマニュアルが付属しているとのことでした。
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ですが、おそらく前モデルの頃のマニュアルだと思われます。
色々と合わない情報がてんこ盛りなので、参考程度に目を通しつつ実物を見ながら、といった感じです。これの通りに組んではかなりNGな部分がありますので要注意です。

コラムカット後です。
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猫さん形状のコラムでした。
猫っぽく見えるのはワタクシダケ??

ヘッドパーツです。
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これをみて優しい形状、とひらめく方はマニアック認定です。
特に昨今の全ヘッドパーツをこれに変えてほしいぐらいです。Tarmacのヘッドパーツも構造的には好きです。

ヘッドを組み立てる前にフレーム内部にブレーキホースを通します。
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ブレーキキャリパーを固定してしまうとホースを通すのは大変になります。
ですがホースを通す際にブレーキキャリパーは暴れやすいので養生しておきます。

リアが通りました。
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そして蓋をする前(ヘッド部の組み付け前)に、ホースに筒状の緩衝材を入れます。
純正で付属するメーカーが増えてきていますが、油圧ホースがフレーム内で暴れ干渉音が出るのを防止するためのものです。これはだいたい長さが30~40cmぐらいです。この緩衝材はホースのBB付近に留置しておきたいのです。
というのもフレーム内部で余らせたホースのたるみはBBに乗っかる(接触する)ことが多いからです。

ブレーキキャリパーとホースは繋がってフレーム内にあります。このホースのBB付近に30cmぐらいの緩衝材を勧めていくためには、、、というのはそんなに大変なことではなく、ホースを出し入れしてピンポイントに緩衝材をもっていくのです。その際にキャリパーが固定してあると絶対に無理なので、キャリパーの固定はあとになるというのも養生をする理由の一つでもあります。

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良い位置に収まりました。

とこれはいつでも良いのですが、フレームのボルトを締め直します。
フロントディレイラーの直付台座、ディレイラーハンガーです。
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緩みやすい部分でもありますし、ボルトのサイズも小さいのでネジロック的なものを使用しておくほうがベターです。注)グリスではありません。

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リアを通したらかならずリアホースにマーキングをします。
というのも組んだ後、2本のホースのどっちがリアか分からなくなると悲しいためです(笑)組む際もブレーキの左右に合わせて猫さんの頭上を通します。

フロントフォークを取り付けます。
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この段階で一度ヘッドの動きを確認します。
ホースの取り回しが良くないと、ヘッドの動きが渋くなります。

またフレーム内部のホースの長さ、たるませ方がイマイチなときもやはりヘッドの動きが悪くなります。例えばですがハンドルをフルロックする間際で重くなる場合、フレーム内部のホースの長さが足りない場合があります。しかし絶対に足りないだけではなく、それ以外の原因もありますので確認はしっかりとしておきます。
とこのようにただただ組むのではなく、一台一台構造に合わせて、調子を見つつ組んでいくのでどうしても時間がかかってしまう作業もありますし、手間を省けない工程もあるのです。
こういったことはその場の調子のためだけではなく、今後の整備のため、調子が良い状態を長く保つための方法等々、先々のことまで考えて組むのがプロのお仕事です。

続いてハンドル周りです。
FACTOR(ブラックインク?Black inc)の一体型ハンドルです。
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構造的にはステムのコラムクランプ部直近に蓋があるのでおそらくここからもホースを通せる構造です。
OSTRO VAMは猫さんコラムなのでステム内部を通りますが、フル内装仕様ではないフレーム、ヘッド部のフレームにも使用できるようになっている構造だと思われます。
このように構造が完全専用品ではないのもブラックインク製だからなのかもしれません。
ちなみにD型コラムや猫さんコラムは上下異径で上部が1-1/8、真円形状コラムは上下同径1.5サイズが多いです。

ともあれハンドルの前の蓋(カバー)はマウント用、ハンドル左右にはホース用の穴が開く通常の構造です。

油圧のホースをハンドル内部に通します。
そこまで大変作業ではありません。

通します。

通します。

。

。。

。。。


全然通りません(笑)

というのもこのハンドルの構造?設計がかなり際どいのです。
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外側(STI側)からは普通に通るのです。しかし内側からは通らないのです。
このように画像で見てみると全然難しくないように見えるのですが、、、穴が狭いということは全然ないのですが穴の角度が悪く、外側から入れてみるとわかるのですがかなり斜めに入れないと入らないのです。
ハンドル出口の角度、バリ、ハンドルが薄い、ホース内部のコネクトインサートでホース先端10mmは曲げられない、これらが複合してかなりの難易度のハンドルになっています。

かなり四苦八苦です。
それでも通さないわけには行きませんので、頑張って通すのです(笑)
ちなみに通った後の画像です。
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ハンドルから出たホースがすごい角度になっています。
この角度が穴の角度です。これが大変だった理由です。トップ部が薄いハンドルでこの角度の出口ってかなりキツキツなのです。この角度でホースの処理を考えると角度をもう少しだけ、、、というのがメーカーさんにお願いゴニョゴニョ、、、あとできればバリも。。。(´=ω=。)ホボソッ...

ともあれホースさえ通ってしまえばどんどん進めます。
ヘッド部の仕上げです。
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ここでもヘッドの動きを確認します。

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ハンドルを切りながらBB部にあるとホースの動きを確認します。
と動きが悪かったので、ホースをごにょごにょして動きが良くなるように組み直しました。

この後しばらく画像を取り忘れました。。。m(_ _)m
油圧ホースとレバーを接続してエア抜きですが、接続もハンドル内部にどれだけホースを残しておくか、できれば不具合の出ない程度に長めに残しておいたほうが親切だと思います。
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ハンドル周りです。

続いてはBBです。
OSTRO VAMのBBは左右非対称の半インターナル(半エクスターナル?)的なT47かと思いきや、、、T47Aという規格だそうです。”A”って、、、フレームもですがBBも左右非対称はcervéloのBBRightみたいなものです。そしてこれがまた別規格の工具が必要になります。
これがないとどうにもなりませんので用意をいたしました。
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PARKTOOLのBBカップは、、、高い!(笑)
それにしてもマニュアルによると左右の指定締め付けトルクが違うというなんとも不思議な感じです。

前後のディレイラーは特に難しいことはありません。
プチプチ繋いでまずは充電です。充電をしないことにはレバーとの接続設定もできません。
無線の初期設定のQRコードでの接続ですが、もうすっかり慣れたものです。それでもうまくいかないときもあるのですが。

充電をしつつ、クランクも取り付けます。
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クランクはDURA-ACEのパワーメーター仕様です。
こちらも充電をしないことにはなんともですので、まずは充電をします。

ちなみにSHIMANOのDi2とパワーメーターは充電ケーブルが共通です。(※12速のみ)
ですがこのときだけは時短のために、充電ケーブルが2本欲しくなります。
とSHIMANOのパワーメーターでDi2を組む場合は、充電ケーブルを買わなくてもパワーメーターに付属してきます。

それとSHIMANOのパワーメーターはマグネットが必須です。
必須なのですがなにせ昨今のフレームはマグネットの場所に困る場合が多いです。チェーンステーに貼れるフレーム構造はほとんど見ないです。
正確な数値を出すためには仕方がないことだとは思いますが、悩ましい問題です。

SHIMANOのパワーメーターのざっくりとした流れですが、パワーメーターのアップデート、Di2と接続してパワー精度の改善を行う、ということです。しかしこのDi2との接続はSHIMANO IDが必要になります。

そんなこんなをしつつ、変速調整等を行います。

最後にバーテープを巻き仕上げます。
最後の方はどのバイクも同じ手順になりますし、同じことを行いますのでサラッとです。
仕上がりました。
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かっこよいです。

昨今のエアロフレームっぽいです。
というのもフレーム~前三角がかなりエアロ、そして後ろの三角はかなり細身な作りです。
実際に組んでみてですが、非常に綺麗なフレームだと感じました。(ハンドルの出口だけは少々苦労をしましたが(笑))実に良いです。
そんなFACTORですが、実は当店でもご注文を承れます。
お気軽にお問い合わせください。m(_ _)m

ということで今回はだいぶ寄り道をしながらのお話でしたが、FACTOR OSTRO VAMを組む! かなり寄り道をしながら解説そんなお話でした。
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